日焼け止めを付けると「肌が荒れる」イメージがあってつけていないのですが、良い選び方を知りたい!
こんな悩みを解決します。
- 紫外線はニキビの原因に
- 日焼け止めの基礎知識
- ニキビ肌さんが選ぶ日焼け止め 「5つのポイント」
- 日焼け止めの正しい塗り方
日焼け止めを付けると肌が荒れるイメージを持っている方は少なくないと思います。
でも、日焼け止めを塗らないから肌が荒れている可能性があります。
今回は、ニキビ肌でも付けられる日焼け止めの選び方をご紹介いたします。
紫外線はニキビの原因に
紫外線は、「日焼け」を防いで肌を白く保つため、シミやそばかすを防ぐため。と考えていました。
それも間違えはないのですが、紫外線は肌にダメージを与えています。
そのせいで、肌荒れやニキビができるようになってしまいます。
日焼け止めを塗ることで肌を守り、ニキビを防ぎましょう。
紫外線がニキビを悪化させる3つの原因を知ろう
- 毛穴のつまり
- 皮膚の酸化
- アクネ菌への影響
原因1:毛穴のつまり
紫外線を浴びると、皮膚はダメージを受けます。
そうすると保湿成分の生成が滞ったり、肌の水分量が減ったりします。
肌は水分量を補おうとして皮脂を過剰に分泌します。
その皮脂が原因で毛穴がつまりニキビを悪化させます。
原因2:皮脂の酸化
紫外線を浴びると肌のターンオーバーが乱れることがあります。
ターンオーバーが乱れると肌の古い角質が剥がれず肌の表面に積もっていきます。
そうすると毛穴周りに角質がたまり、ニキビの原因になります。
さらに、酸化ダメージの蓄積はシミ・しわ・たるみ・くすみをひきおこす原因になります。
原因3:アクネ菌への影響
ニキビのは発生に関与するアクネ菌。
アクネ菌を殺菌することでニキビを治すというのはご存じの方が多いのではないでしょうか。
紫外線がアクネ菌に与える影響は、ニキビを悪化させる原因になっています。
具体的には、アクネ菌によってつくられる「ポルフィリン」に紫外線があたることで、活性酸素が発生し皮膚に刺激を与えるためニキビが発生しやすくなります。
日焼け止めの機能と成分
紫外線対策がニキビを悪化させないことに繋がりますが、日焼け止めを間違った使用の仕方をしてしまうと肌荒れやニキビに繋がったりします。
その理由は、日焼け止めにも種類があり、中には敏感肌の方にとっては肌荒れを引き起こしてしまう成分があるからです。
そういったことが無いように、まず日焼け止めの基礎知識を学んでおきましょう。
SPFとPA
日焼け止めだけでなく、化粧下地にもよく「SPF○○、PA++」などといったものが記載されていたりします。
これはUVカット効果(紫外線防止効果)の指標としてSPFとPAが記載されています。
・SPF(Sun Protection Factor)
SPFは、短時間で肌に赤みや炎症を起こさせて黒化につながりやすくなる、UVB(紫外線B波)というものを防ぐ数値のことです。
1~50+までの数値があり、数値が大きいほど長い時間防止できることを表しています。
・PA(Protection grade of UV-A)
PAは、一時的な黒化を引き起こし長時間かけて肌の弾力を失わせるUVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表す目安になっているものです。
4段階の「+」で表示されており、+が多いほど効果が高いことを表しています。
・炎天下でのレジャーや、マリンスポーツ:SPF50+・PA++++
・屋外での軽いスポーツなど:SPF30・PA+++
炎天下でのレジャーと買い物に出かける程度の外出では、紫外線ダメージが変わってくるので、シーンに合わせて使用することをおすすめします。
日焼け止めに配合される成分
日焼け止めには、紫外線を防ぐ成分が配合されていますが「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2つに分けられます。
・紫外線散乱剤(ノンケミカル)
紫外線散乱剤は、その名の通り紫外線を散乱・反射させて防ぎます。
皮膚への刺激性は少ないです。
・紫外線吸収剤(ケミカル)
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収し熱などのエネルギーに変換する仕組みになっています。
反応性が高い成分なので肌トラブルに繋がりやすいです。
肌が弱い方、ニキビ肌に悩んでいる方は、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
ニキビ肌さんが選ぶ日焼け止め 「5つのポイント」
ニキビを悪化させたくない方は、日焼け止めを塗ることを避けがちです。
しかし、紫外線をそのまま浴びておくのはニキビを悪化させる原因にもなりますし、数年後シミ・しわ・たるみとなって表れて後悔します。
そこで、ニキビ肌さんでも塗ることのできるような「ニキビができにくい処方」がされた日焼け止めを選びましょう。
ニキビができにくい日焼け止めのポイントは5つあります。
- ノンコメドジェニックテスト済み
- 紫外線吸収剤不使用
- せっけんやお湯で落とせる
- 無香料・低刺激
- パッチテスト・アレルギーテスト・光アレルギーテスト
①ノンコメドジェニックテスト済み
化粧品を皮膚につけ、コメドと呼ばれる皮脂で毛穴が詰まった状態で、あるニキビの初期症状が一定の基準で現れるかのテスト。
皮膚科でもニキビ治療中にはノンコメドジェニックの化粧品をすすめる医師もいるようです。
そのためノンコメドジェニックテスト済みの日焼け止めはニキビができにくい日焼け止めと言えます。
②紫外線吸収剤不使用
成分表をみて、特に気を付けたいのが「紫外線吸収剤」です。
選ぶ際は、紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを選ぶようにしましょう。
日焼け止めは「紫外線吸収剤」か「紫外線散乱剤」どちらかを使用しているか、両方使用しているかに分かれます。
基礎知識として紹介をしましたが、紫外線吸収剤は紫外線を吸収し熱エネルギーに変えることで皮膚の細胞に浸透するのを防ぎ、紫外線散乱剤は紫外線を物理的に反射させる成分です。
紫外線吸収剤は、肌の上で科学反応が起きます。
そのためニキビができやすい肌には刺激になる可能性があります。
③せっけんやお湯で落とせる
効果の高い日焼け止めの場合、専用のクレンジングが必要なものもあります。
クレンジングは肌への負担が大きいため、日焼け止めに限らず化粧品を使用するときはなるべく落としやすいものを使用したいところ。
日焼け止めも同じで、せっけんやお湯で落とせるものは肌に余計な負担をかけずに済みます。
肌をこすりすぎたりする要因はなるべく減らせるように、伸びが良い日焼け止めを選ぶのもよいでしょう。
④無香料・低刺激
ニキビができやすい肌には、低刺激な日焼け止めを選ぶようにしましょう。
香料や着色料、オイルやアルコールも敏感肌の方には刺激が強い可能性があります。
特にこだわりがないのであれば、無香料・無着色などの低刺激処方の日焼け止めを選ぶようにしましょう。
⑤パッチテスト・アレルギーテスト・光アレルギーテスト
上記テストがされているからと言って、すべての方にニキビができないわけではないですが、敏感肌の方はこういったテストをしている商品を選ぶようにしましょう。
日焼け止めの正しい塗り方 「3つのポイント」
肌に優しい日焼け止めを選んだら、正しく使用しましょう。
塗る際のポイントは3つです。
- こすらず優しく塗る
- 日焼けしやすい部分には重ね塗り
- 塗りなおしをする
- 家の中でもできるだけ塗ろう
①こすらず優しく塗る
日焼け止めを塗るときは、こすらず優しく塗りましょう。
肌をこする行為は肌へダメージを与え肌荒れやニキビの原因になってしまいます。
均一に肌に優しく伸ばしましょう。
こすらないように、伸ばしやすいテクスチャーの日焼け止めを使用するとよいです
②日焼けしやすい部分には重ね塗り
頬・額・鼻・あごなど顔のパーツで出ている部分は、日焼けがしやすい部分です。
また、落ちやすい部分でもあるので、重ね塗りをすると効果的です。
③塗りなおしをする
UVケアは2~3時間での塗りなおしが推奨されています。
汗で流れてしまったり、洋服にこすれて取れてしまう可能性があるからです。
そのため夏場は特にこまめに塗りなおしをしましょう。
家の中でもできるだけ塗ろう
家の中でも使用したほうがいいです。
紫外線の中でも、紫外線A波は窓ガラスを透過して室内にも侵入します。
たとえば、窓際に置いた本が色あせているのは、紫外線A派が窓を透過して本が日焼けをしている状態です。
人間でも同じような状態なので、スキンケアの1つとして日焼け止めを室内でも使用したほうが安心です。
まとめ
日焼け止めは肌によくないイメージがありますが、自分の肌を理解し正しくしようしてあげることで、ニキビの悪化を押さえることもできます。
自分に合った日焼け止めを見つけて、ニキビを治しましょう!